2009年5月17日日曜日

油圧作動油・潤滑油の管理について考えてみましょう



<油圧作動油・潤滑油の管理>各種の作動油・潤滑油は外部から進入してくる、[Contaminant]や、油自身の酸化進行により発生してくる[Sludge]により汚染されています。汚染された油をそのまま使いつづけると数々の油圧・潤滑装置に対する影響が出てきます。

(油汚染による影響)
1.ポンプの磨耗。シール磨耗による油漏れ。
2.メタル・ベアリング等の潤滑不良。
3.弁の詰まり。
4.Linefilterの目詰まり。
5.機器の腐食。
6.冷却機の冷却能力低下。
7.廃油処理。
8.その他。

「油管理の基本は汚染した油をどう処理するか。 」 では無く、汚染させないことが重要です。

<鉱物油の酸化(劣化)について>

一般的に油の使用判定において、酸化、又は劣化と言うことばを使用しますが、油の酸化は色々な原因により起こります。

その原因に熱、水分、金属紛他、が有ります。それらの触媒作用によりアルコールやケトンが生成され、さらに酸化が進むとワニス状の物質となり、それは金属粒子や水分の存在で、再ぴ酸化促進の触媒となりワニス状物質の再生産を繰り返し、スラッジと成ります。油は自己触媒性があり、自己が作った劣化生成物がさらに油を劣化させることになります。このようにスラッジが多量に発生し、油の性能に障害をきたすことを劣化と言い、酸化とはそれまでの過程のことで、酸化と劣化は同じ意味ではありません。


<油圧作動油の管理基準(石油メーカー資料)>

汚染度ーー一般油圧・重量法(JIS) 10mg・100ml以下
    |ーーサーボ油圧・NAS等級  8級前後
      *(新油0.3~1mg/100mlNAS8級前後)

水分ーーーー1000ppm以下
      *(新油100ppm以下)

全酸価ーーー0.25一0.5 KOHmg
      *(新油0.08KOHmg)

粘度ーーーー±10%以下

*新油の数値は油の種類や保管状態、その他の条件により異なりますこの数値は石油メーカーが統計の元に出した数値で、きれいな油であるほど影響が少ないのは言うまでも有りません。

<作動油・潤滑油から除去しなければならない汚染物質>

(除去物)        金属紛等 水分 鉱物油

鉱物油       ------  ◎    ◎
水/グライコール油  ---  ◎      -- ◎
リン酸エステル油  ---   ◎---   ◎
脂肪酸エステル油 --    ◎---   ◎

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